BRAVAが日本で入手困難です:胸の皮膚の伸びが悪い方はお早めに!

今日はCRF豊胸、そして他院術後しこり除去の手術でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。

本日外来でBRAVA豊胸の予約が入り、当院にBRAVAの在庫が残り1個のみとなってしまいました。現在日本にもほとんど在庫が無いと思います。理由は一時的に製造中止になっているからで、全世界的に入手できなくなってます。

脂肪の定着には医学的に(科学的に)いくつかのポイントがあります。

(今までのブログで何回も紹介していますが念のため)

①採取 (Harvesting)

②脂肪の処理 (Preparation)

③注入方法・技術 (Injection Technique)

④レシピエント側の状態 (State of recipient’s site)

です。

BRAVAの場合、上記の④、つまり、ご自身の胸の状態を脂肪が定着し易くします。(もちろん注入脂肪は直径2.4ミリ以下でないと生き残りませんし、しこりになってしまいます。前記③)

では動画を見てみましょう。

そして術中、術前後の比較写真入り動画です。

皮膚の伸びが悪い場合(特に乳頭から乳房下縁までが5センチ以下)このBRAVAは著効します。

イメージ的には下図の様に

BRAVA

ぎゅうぎゅう詰めだと脂肪は窒息して生き残りませんが、BRAVA用いて皮膚を伸ばし、皮下組織量を広げ、かつ、血流を良くすることで、脂肪が生き残るようにする事が目的になります。

私たちの施設での統計でも(日本一の症例数だと思います)バストの大きさ(トップとアンダーの差)明らかに(有意差をもって*p=0.046)BRAVA併用の方が良い結果になります。下がそのデータです。

図1BRAVACRFのみn=22、BRAVA併用n=33

上記は文献:大橋昌敬、山川雅之ほか、BRAVA(external pre-expansion of the breast device)とコンデンスリッチ豊胸の併用療法に関する短期成績. 日本美容外科学会雑誌 Volume 51 No.2, Dec. 2015, P 145-150 より引用

残念ながら、今、BRAVAが日本に入ってこないため(今は海外でも困難)残り1個の在庫ですが、その後日本では当院が最優先に手に入る予定です(次回の入荷はまだ時期未定)。

日本人の中には皮膚の性質上、どうしてもBRAVA併用が適応な方も方もいらっしゃいます。乳房再建にも必要だと思います。

今当院では最後の1個がなくなり次第、予約受付もする予定です。気軽にお問い合わせください。

今日も手術を受けていただいた方々、そして手術に関わってくれたスタッフに感謝です。

 

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