脂肪注入豊胸(乳房再建)による乳がんのリスクや、BRAVAの安全性:最新の医学論文

脂肪注入豊胸と乳がん再発のリスクに関する検討は、これまで繰り返し行われてきました。
2010年には、G. Rigottiが脂肪注入による乳房再建の症例(1,000例)で、脂肪注入豊胸は乳癌再発に影響しないことを報告しています。
昨年(2016年)Steven J. Kronowitz らが発表した論文(“Lipofilling of the Breast Dose Not Increase the Risk of Recurrence of Breast Cancer: A Matched Controlled Study”=〝脂肪注入で乳がんの再発リスクは上がらない:マッチドコントロールスタディ”)でも、脂肪注入豊胸の安全性が再確認されました。
そして今年(2017年)も、乳がん術後の脂肪注入による乳房再建(健側の豊胸を含む)の安全性が新たに検討・発表されています。
今日は、この最新論文の概要を紹介しましょう。

脂肪注入豊胸と乳がん再発リスクを検討した最新論文

ニューヨーク大学ランゴーン医療センターから、今年(2017年)5月にPRS(形成外科領域で最も信頼度が高い米国の医学雑誌)に発表されたものです。

直訳すると“と乳房再建手術における自己脂肪注入による治療の腫瘍学的安全性の測定:単独施設の再発率、手術成績”です。
内容は524人(829乳房)で脂肪注入無しのグループと脂肪注入ありのグループを比較しています。
結論は、脂肪注入と乳がんの再発には関係性が認められないとのことでした。

脂肪注入豊胸の補助器具「BRAVA」の安全性に関する最新論文

せっかくですから、もう一つ。BRAVA(ブラバ)豊胸の安全性に関してです(BRAVA豊胸に関する過去のブログ記事は、こちらをご参照ください)。
これは、今年(2017年)ペンシルバニア大学病院からの報告で、PRS(米国形成外科雑誌)に掲載されています。
結論はBRAVAは安全で、乳房再建、豊胸に有効という事です。
当クリニックはBRAVA豊胸を日本一行っていますが、特に乳房の皮膚の伸びが悪いタイプの方、一回でできるだけ大きくしたい方にとって、BRAVA豊胸は最も有効な手段の一つと考えており、このことは何度も学会で発表してきました。

権威ある医学論文で報告が相次ぐ、脂肪注入豊胸の安全性

「正確な手技を用いた手術を行えば、脂肪注入豊胸は安全で有効な手段」
こうしたお墨付きを、最新の、かつ信頼のおける医学論文で得られたことを、嬉しく思います。
柔らかく、自然で、大きなバストをお望みの方は、お気軽にカウンセリングにいらっしゃって下さい。詳しくご説明します。

今日も手術をなさって下さった方々、そして手術に関わってくれたスタッフに感謝です。

 

 

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