脂肪の定着を高めるコツとしこりを防ぐ技術

今日はコンデンスリッチ豊胸、そして3Dセルリフト+マイクロCRFの手術でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。

さて題目になっていますが、脂肪の定着を良くするコツ、しこりを作らない技術ということで、最近の論文と私の動画も含め、紹介したいと思います。

さて、今までのブログにも再三書いてきましたが、1回で脂肪を注入し過ぎると、それは大きなしこりや定着量低下(つまり逆に結果が悪い)を招きます。

ですから、質の良い脂肪(たとえばコンデンスリッチファット)を適切な量注入することが大切です。それも分散注入(マイクロリボンと呼ばれたりします)する必要があります。私の場合は皮下、乳腺下だけでなく、大胸筋内、大胸筋下にも注入して、注入できるキャパシティ(Graft-to Capacity Ratio)を多くしています。

今年のPRS(形成外科医学誌)にトピックスとして掲載された論文を紹介します。

The Graft-to-Capacity Ratio:Volumetric Planning inLarge Volume Fat Transplantation( Daniel A. Del Vecchio, Sharon  J. Del Vecchio; Plast. Reconctr. Surg. 133:561,2014)にも明記されているのが、入れ過ぎは”百害あって一利無し”という事です。また、出来るだけ散りばめて注入する(上記俗にいうマイクロリボン)事も明記されています。論文の主旨は、30例の大容量脂肪注入例で、平均のGraft-to Capacity Ratioは117±22%で、平均定着率53±13%だったという結果。Graft-to Capacity Ratioと定着率(percentage volume maintenance)の関係(univariate linear regression)はR2=0.62, Slope=-0.46 で、平たく言うと、入れすぎると定着率は下がるというものです。

私も同じ意見で、セミナーや学会で(勿論私のブログにもですが)入れ過ぎは良くありませんよと伝えています。

ですから、大切なご自身の脂肪をより質の高い脂肪(=コンデンスリッチファット)に変え、上手に根気よく、各層に分散注入(マイクロリボン)していく事が大切になってきます。

今日の手術も同様の技術で行っています。仕上がりを楽しみにしていてください。

なお、今日の動画は私のコンデンスリッチ豊胸の注入法に関して詳しく説明しています。どうぞご覧下さい。

いかがでしたか?

しっかりした注入技術、そして、無謀な入れ方(入れ過ぎは決して良くない)という医学的、統計学的にも揺るぎが無い事実がご理解頂ければ幸いです。

これからも、手術を受けになる方に取ってのベストの量を最良の技術で注入して、ベストの結果を得られる様に進歩し続けます。

今日も手術をなさってくださった方、そして手術に関わってくれたスタッフに感謝です。

 

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