タミータック(皮膚切除による腹部たるみ取り、臍の移動、腹直筋縫縮)の手術

今日はタミータックの手術でした。(術中写真や切り取った皮膚を見たくない方は矢印の下の写真は見ないでください。)

たるみ取り手術「タミータックとは」

タミータックとは皮膚切除による腹部たるみ取りです。ただ、今回のゲストはたるみが高度だったため、臍の移動、腹直筋縫縮も同時に行っています。

まずは術前の写真です。モニター様は52歳の女性。お腹の皮膚が完全に折り返しており、ここまで弛むとタミータックの適応です。

タミータック

タミータック

タミータック(腹部のたるみ取り手術)の手順

具体的にどう進めるのか、詳しい手術内容は以下です。

①脂肪吸引(VASER使用)
:目的は脂肪の量を減らすことと、皮膚をスライドしやすくするためです。

②皮膚の切開
弛んだお腹の皮膚が折り返している線で皮膚を切開(できるだけ下着にはいる範囲内に収める・・・しかし正直大きな傷がつきます)。

③皮膚の剥離
:腹直筋の上の層(皮下脂肪の下)で、下腹部の切開部から、胸骨剣状突起まで(つまりお腹全部)を剥離します。その際、途中で臍のくりぬきが必要です。

④腹直筋の縫縮
:左右の腹直筋が開いているため腹直筋の縫縮。

⑤皮膚の切除
:皮膚がどのくらい伸びるかを確認し切除。今回は予定通り、へそ下の皮膚を全部切除。

⑥皮膚、臍の縫合。

上記簡単に書いていますが、私と助手の医師と二人ががりで一日仕事となります。
術後の仕上がりが楽しみですね。腹直筋も縫縮しているため、ウエストのクビレもできるはずです。
術後仕上がりを楽しみにしていてください。

 

腹部のたるみ取り手術「タミータック」の効果

ちなみに下の症例は以前私が手術したモニター様です。
大掛かりな手術ですが、これだけの効果が得られます。

28歳女性

タミータック

48歳女性

タミータック

 

今日も手術なさってくださった方、そして手術に関わってくれたスタッフに感謝です。

 

【注】これより下は術中の写真を載せています。気分が悪くなる方も多いと思いますので、閲覧注意です。医療関係者等どうしても見たい方のみ下にスクロールしてみてください。

 

術中写真

タミータック

吸引した脂肪(約3リットル、一部お顔の若返りのため脂肪は凍結保存(SRFとしてFATBANK)

写真のようにVASER脂肪吸引でほとんど出血がありません。

タミータック

腹直筋縫合の範囲(白線の範囲)。黒糸はくり抜かれた臍に繋がっています。

タミータック

腹直筋の縫縮中

タミータック

余剰皮膚の切除、臍はバランスを考えベストの位置に動かしています(未縫合)。

タミータック

この後、ドレーン挿入、皮膚縫合して手術終了です。

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