今日はハートヒップリフト(お尻の位置を高く保ち、格好いいお尻の形にする臀部への脂肪注入)+ベイザー4D:2パック+3Dセルリフト、そしてベイザーリポ(ベイザー脂肪吸引)の手術でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。
今日は脂肪吸引のデザインに関してお話しします。
脂肪吸引は言葉の通り、皮下脂肪を吸引して、脚を細くしたり、出っ張ったお腹を凹ましたりしますが、もう一つ大きな役目があります。それはラインを変える事です。
つまり女性的なライン、男性的なラインを”わざと”作ります。代表は男性のお腹のシックスパック(腹筋)です。その他、女性ではお腹の2パック、高いヒップライン(ハートヒップリフト)、くびれたウエスト、太腿は細いけど垂れていないお尻、男性ではたくましい大胸筋や、上腕等、多岐にわたります。その最たるものが4D Sculpt(4Dスカルプト)です。
私たちヒトには筋肉があり、余分な皮下脂肪も(余分でない部分も)あります。脂肪吸引ですから、脂肪細胞を減らすことは当たり前で、(多少の脂肪吸引の経験があれば)誰にでもできます。ただ、脂肪だけ取って、のっぺりとした肉体、弛んだお尻、魅力のない肌質やラインになってしまっては、何のために手術したかわかりません。正直、私の外来にいらっしゃる他院の脂肪吸引後の修正手術のほとんどは、取り過ぎによるたるみや肌質の悪化、デコボコ(皮膚の癒着)などです。
つまり、脂肪吸引はただ吸引するのではなく、肌質をキープする技術、また、デザインセンスが問われます。つまり、個人個人に合った、活きたデザインをして、脂肪吸引をしなければなりません。
今日は私が腹部デザインをしている動画も見てもらおうと思います(今日の手術の方ではありません)。個人の筋肉の形や希望によってデザインは変わります。この動画の方の希望は、不自然でない範囲内でお腹周りの脂肪をしっかり取ってほしい、2パックの希望は無しです。ただ、より自然なラインを作るために、術前デザインの際、腹直筋や大臀筋の位置、肋骨の下縁や骨盤の位置、理想的なラインにするためのマーキングをしています。
いかがでしたか?
手術をお受けになるゲストが幸せになるように、いつも心を込めてデザインしています。
今日も手術をなさって下さった方、そして手術に携わってくれたスタッフに感謝です。