今日はコンデンスリッチ豊胸とベイザーリポ(ベイザー脂肪吸引)の手術でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。
今日のコンデンスリッチ豊胸の方は、お腹全体と腰、太ももの脂肪吸引をして胸に注入という広範囲の手術でした。決して太っていらっしゃるわけでもありませんし、バストも一般的に考えれば十分に感じます。目的は、より綺麗なラインになりたいといった事です。
当たり前ですが体は立体で出来ています。この立体の多くは骨格、筋肉、皮下脂肪、(および内臓)で出来ています。私たち美容外科(というよりも医師)の基礎は解剖にありますが、この解剖が良く分かっていないと綺麗なライン、自然なライン、安全な手術はできません。
私自身、医師としては医学書『グラント解剖学図譜』(著:Anne M.R. Agur) を愛用していますが、
美容外科医としては『ANATOMY for the ARTIST』(Sarah Simblet ,John Davis )も見逃せない解剖学書だと考えています。
題材の通り、アーティストのための解剖学という本ですが、いわゆる肉体美を構成する筋肉や骨、その形、動き等、私にとってはとても実用的です。
この本は私の尊敬するAlfred Hoyos先生(4Dデザイン:昔のハイデフデザインの生みの親)が教材としてくださったものです。
こういった書籍で肉体美を勉強するのも私たちの仕事だと思っています。
また、それを実現(もしくは近づける)ためにはどうした方法が良いのか?:たとえば、このウエストはシッカリくびれさせて良い(安全)な場所、ここはこういった筋肉があるからこう表現(吸引)したら綺麗になるはず、ここは取りすぎるとお尻が垂れてカッコ悪い、ここは(ベイザーリポで)肌を引き締めてたるみを減らそう、ここはコンデンスリッチファット(CRF)を注入して綺麗な胸に形に変えよう 等々・・・より良いものを取り入れ、正確な方法で使い、(前記Hoyos先生を含む)上手な先生方から実際の技術を学び、さらに自分で考え工夫する。・・・これが私の仕事だと思っています。
今日も手術なさってくださった方、そして手術に携わってくれたスタッフに感謝です。