シリコンバッグ外来

今日は、他院で7年前にバッグを挿入し1年前に抜去なさった方の脂肪注入によるCRF豊胸、そしてベイザー手術を行いました。手術は無事に終わっています。お疲れ様でした。

こういった方の手術には、特に高度な注入技術が必要です。理由は、以前のバッグのスペースに脂肪を注入してしますと、そのスペース内には血流が無いため、注入された脂肪は全部壊死してしまい、しこりとなってしまうからです。

以前はバッグを取り出した後は、そのスペースはそのうち塞がるので、抜去後、数か月待って脂肪を注入するというのが普通だった様です。しかし、それはいわゆる”都市伝説”でしかありませんでした。それを証明したのが今回我々が PRS GO(米国形成外科雑誌)に投稿受理された(今出版待ち)下の写真、そして今日紹介する動画です。

バッグ抜去 脂肪注入

この写真は以前バッグを取り出したゲストがBRAVA豊胸のために2週間BRAVAを着用した画像です。

以前のスペースは塞がっていません。(黒い部分=以前のスペース)

そしてモニター様の動画です。

この動画なら、もっと分かり易いですね。あきらかにスペースは塞がっておらず、この層に脂肪注入しない様に注意しながら挿入しました。

こういった”都市伝説”にとらわれて手術すると、炎症、感染、しこりといったとんでもないことが起きてしまいます。

私たちは、こういった新しい発見を自分たちの診療に取りいれ、学会で発表したり、論文を書いたりもします。(そうでないと、また同じ失敗が繰り返されますから)

こういった仕事も私の使命の一つだと考えています。

今日も手術をなさって下さった方、そして手術に関わってくれたスタッフに感謝です。

 

◎『ザクリニックのコラム』でも抜去と別日の脂肪注入について、ご紹介しています。