シリコンバッグ外来

今日は福岡院で3Dセルリフト+マイクロCRF注入、そしてベイザーリポ(ベイザー脂肪吸引)でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。

今日は昨日の話し、動画の続きです。

まずは昨日の動画をみて下さい。

お分かりのようにバッグを抜去した直後はえぐれた感じです。エコーでは胸の上部が皮膚から胸壁(肋骨まで)約1.8センチ、下部(バッグが入っている場所)が4.7ミリでしたから、動画の中の写真の様に凹みます。

注入は上記の様に皮膚からバッグまでの距離が5ミリ以下の薄い層に、何層にも万遍なく(1cc=10cm以上のヌードル状に)行います。慣れていると短時間(それでも丁寧に入れますので30分くらいかかる作業)ですが、これを面倒と思って一度に多くの量を入れると、必ずしこりになるのですから、面倒なんて言ってられません。

バッグは術前のエコー通り、右は破損していました(バッグの膜の外にコヒーシブシリコンが漏れ出し、バッグの膜がくしゃくしゃ・・・漏出しにくいはずのコヒーシブシリコンでもバッグからはみ出てしまいます。)左もバッグの強い屈曲は認められていたのですが、被膜とバッグの間に明らかな漏れ出しは無く、破損かどうかは疑わしいという診断でした。術中、カプセルに到達被膜切開時点からすでにバッグは破損してましたので、おそらく術中破損ではなく、術前より一部のみ破損しており、内容物がほとんど漏れていなかった状態だったと考えられます。

・・・・なお、バッグの片方に赤みがある理由はこのバッグの表面はテクスチャードタイプと呼ばれる表面がザラザラタイプ(少し前の最も標準的な日本人に好まれたタイプ)で、表面がカプセルに高度癒着していたためです。出血ではありませんのでご安心ください。もちろんバッグの膜も、内容物(コヒーシブシリコン)も、全て完全に取り出せたのを確認し、十分な洗浄を行っています。・・・・

さて、バッグを(この場合)脇から正確に取出し、余分な剥離をせず、被膜・カプセルを(脂肪がカプセルに流入しない様に・良い意味で)上手に残し、前述の様に丁寧に注すれば、脂肪壊死やしこりといったリスクはグンと下がります。

では術後の動画もみて下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=OXbfpXufUrc&feature=youtu.be

良い感じですね。

こういった、皮膚からバッグまでの距離が無い場合(薄い場合)手術はとても困難になります。

動画の様に。万が一カプセル内に脂肪が流入しても洗い流せる手術当日の注入でもリスクは高いのですから、抜去後しばらく経ってから(スペースが空いているかどうかも分からず)ブラインド(盲目的に)注入すればもっとリスクは高くなります。

昨日の手術は他院抜去後でしたが、確実にスペースを確認して注入しましたので、まず問題ないと考えます。ただ、こういった知識や経験が無いと、脂肪壊死やしこりといったトラブルが多い手術になってしまうので、注意が必要になってきます。

今日も手術なさって下さった方、そして手術に携わってくれたスタッフに感謝です。