シリコンバッグ外来

今日はバッグ取出しと同時のコンデンスリッチ豊胸の手術が2件ありました。

手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。

 

最近では手術症例も増え、単純な手術では対応できない症例も多くなってきました。実際、今日行った2例ともそうでしたが、2回以上のバッグ入れ替えの経験がある方で、お一人はエコーでバッグの破損も認められていました。バッグ挿入場所も、初回と2回目、もしくは3回目(全て他院)で変わっている・・・つまり①大胸筋下に挿入されていたもの→乳腺下に入れ替え、又は②乳腺下(大胸筋膜下)に入っていたもの→大胸筋下に入れ替え・・・・という事も多々あります。

こうなってくると、バッグの抜去が脇の下からでは困難な場合や(・・・でも頑張って脇の下からで行いますが・・・・)、注入時の層に十分注意しなければ、(いくらコンデンスリッチファット:CRFの様な良い脂肪でも)定着が悪い、もしくは脂肪壊死やしこりになる確率が高い等、やや難しい手術になってきます。

 

ポイントは、

①術前の問診で、かつての豊胸の経歴を十分に確認する(問診する)・・・覚えていらっしゃらない方が半数位いらっしゃいますが、やはりとても大切です。

②術前にエコーで確実にバッグの層を把握する。また、他の層にスペースが無いかを確かめる。(もちろんしこりの有無なども確認)

③脂肪注入の際に今回バッグが入っていた層だけでなく、以前バッグが入っていた層に残っているスペースが無いかを確認・・・術者の解剖学的(立体的な)把握と手の感触だけが頼りになります。

④きちんとしたテーピングをして、ベストの形を保てるように工夫します。

 

例えば、本日2例目の方は・・・・以前に大胸筋下、今は乳腺下にバッグが入っていましたので・・・・まずは乳腺下のバッグを抜去し、脂肪を注入する層は、皮下、乳腺下(被膜上)、大胸筋内は確実で、抜去後のスペースが残っている可能性もある大胸筋下にはカニューレを入れてみて、スペースが完全に閉鎖されていた場合のみ注入(スペース内に脂肪注入するとしころや脂肪壊死の原因になるため)という計画を立て、術中の確認で大胸筋下のスペースは確実に癒着されていたために、大胸筋下にも注入し、より良い形のための底上げも可能でした。

 

手術の名前は一緒でも、手術内容は一人一人に対して変わってきます。

手術をお受けになる方にとってベストの形を術前に想像(計画)し、あらゆる可能性を考え、実際手術に臨み、ベストの手術を行う。

これがプロフェッショナルだと思います。

これからも、手術をお受けになる方に対して、その方にとってベストの手術ができる様に十分に計画し、それを確実にこなす努力を続けたいと思っています。

 

今日も手術をなさって下さった方、そして手術に携わってくれたスタッフに感謝です。