VASE 4D Sculpt(ベイザー脂肪吸引)

今日は臀部と腰のベイザーリポ(ベイザー脂肪吸引)、そして乳腺除去(女性化乳房)の手術でした。手術は問題なく終わっています。お疲れ様でした。

今日は手術で女性化乳房の治療を行い、また、外来のカウンセリングでは他院での乳腺切除後に関する相談もありましたので、女性化乳房についてお話しします。

女性化乳房とは、男性の胸部が脂肪または乳腺、もしくは乳腺+脂肪の両方で女性の様な乳房になっている状態を言います。前者を偽性、後者を真性と呼びます。

原因は様々で、真性は自然な(特に思春期の)生理的現象による乳腺肥大と様々な疾患に続発するもの、特発性(原因不明)などですが、偽性の場合、肥満、特に若い時の肥満によることが多いです。(若い時に肥満症があり、今はやせたが、乳房だけは大きい)

私たちは偽性と真性共に手術を行いますが、整容的(美容的)立場からすると、脂肪吸引はほぼ必須に思います。

理由は、乳腺だけを切除すると乳輪付近が陥没するからです。また、テクニックであるスーパーフィッシャルリポサクションによって、皮膚を収縮させないと、たるみが強く出てしまいます。

よって当院では、真性の場合でも乳腺切除に加えて周りの脂肪をベイザーリポ(ベイザー脂肪吸引)で吸引し平たくし、さらに皮膚を収縮させたるみを防ぎます。

そういった場合に役立つのが術前のエコー診断と術中のベイザーリポ(ベイザー脂肪吸引)そして、ベイザーリポに取り付けて使用する電動カニューレ、power-X(パワーエックス)です。

まず、術前のエコーで乳腺の大きさを確認し、乳腺切除が必要かどうかを確認し、乳腺切除が必要か否かを判断します。

そして、乳腺切除が必要な場合は行います。そしてベイザーリポで脂肪吸引を行い万遍なくならし、かつ皮膚は可能な限りベイザーリポを用いたスーパーフィッシャルリポサクション(皮膚直下の脂肪層を扱い、皮膚の収縮を促す)をすると良い結果が得られます。

また、偽性女性化乳房の方でも線維質が多く、いくらベイザーリポを用いても、(基本ベイザーは脂肪にしか対応しませんので)脂肪(+結合組織)がとりにくい場合があります。

こういった場合に有効なのが、power-X(パワーエックス)という、ベイザーリポと同じ会社が作っている機械です。電動でカニューレを回転させることにより、よりスムーズに多くの組織(繊維質混じりの場合も有効)を吸引する事ができます。

つまり、真正でも偽性でも、優れた機械(ベイザーリポやpower-X)がより良い手術に貢献してくれます。

こういった機械の進歩、そして吸引技術(テクニック)の進歩でより良い結果が得られるようになってきています。嬉しい事ですね。

今日も手術なさってくださった方、そして手術に携わってくれたスタッフに感謝です。

 

文献

  • 1)酒井成身(編)美容外科基本手術 適応と術式 東京、南江堂 2008年、216-219
  • 2)Gaspalotti M. Superficial Liposuction for Flacid Skin Patients. Annals of the International Symposium. Recent Advances in Plastic Surgery 1990;90:441
  • 3) Nagy MW, Vanek PF. Multicenter, Prospective, Randomized, Sigle-Blind, Controlled Clinical Trial Comparing VASER=Assisited Lipoplasty and Suction-Assisted Lipoplasty. Plast. Reconstr. Surg. 2012;129:681e-689e
  • 4)乳癌診断ガイドライン2 2011;127-128